小学3年生・4年生コースで英語の授業をしない理由

ルクールにはL-Kidsという名の小学3年生、4年生コースがあります。
想定以上に人気の講座となり大感謝でございます。
▼L-Kidsについての記事
そんなL-Kidsですが、英語の授業はないのですか?と聞かれることがあります。
声を大にして、断言しますが、
L-kidsで英語の授業は絶対にやりません!
中学英語の難化から”先取り”の風潮がかなりありますが、
英語をものにするには、正しいタイミングでの先取りが何よりも重要と考えます。
小学3,4年生のタイミングだと、身についている(知っている)日本語の語彙がそこまで多くないです。
また発達段階的に、まだ抽象的な事象を処理する力も完成しきっていません。
ゆえに、少し抽象度の高い問題、説明が出てくると手が止まります。
小学3,4年生から算数が急に難しく感じるのも、抽象度が一気に上がるからです。
そう考えると、抽象思考が完成しきっていないタイミングかつ日本語がきちんとできていない状態で
新しい言語を理論的に(=文法的に)学ぶのは至難の業です。
だからこそ、L-Kidsではまずは日本語(国語)を徹底的に鍛えます。
国語の授業では、言葉の引き出し、感覚を鍛える授業はもちろんのこと、
言われていること(問われていること)を正しく解釈する力も育んでまいります。
それを2年間かけて鍛えることで、英語の授業が”より理解できる”ようになってきます。
(もちろん5,6年生、中学生からはできないという意味ではありません)
英語の授業であっても、説明は日本語です。
ゆえに、まずはその説明を正しく理解できる日本語力を徹底的に鍛えて行かなければならないと考えています。
SNSが普及し、活字に触れる機会がめっぽう減ってしまった今では、
子どもたちの言葉の引き出しも同時に減ってしまっていると感じざるを得ません。
その状態で、先取りだー!と順を追わずにどんどん先に進んだり、
最も時間をかけるべきところを軽視したりすると結果的に、英語嫌いを生み出しまう元凶になるのです。
私は認知言語学(英語)という言語学が専門で修士号も持っていますが、
それでも(いや、それだからこそ?)、まずは日本語を徹底させていきます。
小学生からきちんと英語をやっていきたいという方、ぜひお気軽にお問い合わせください!