席替えはなんのためにするのか

小学校や中学校では当たり前のように実施される席替え。
もちろん塾でも実施されるところが多いと思います。
特に(集団指導)塾では成績順に席が決まるというところが多いですね。
そして大抵は大人側の”意図された”配置で席順がすでに決まっていることが大半だと思います。
ルクールも例に漏れずそうです。
この子はノートの書き方をしっかりと見ないといけないので前or通路側だな、
この子は最近集中力が散漫になっているので、2列の1番目につくところだな、といった具合です。
※集団指導だと意外と1列目は死角になってしまうのです…..
子どもたちは、教室に行けば座席表が貼ってあって、そこに座るだけ。
なんの疑いも持たずに、ホワイトボードに貼られている座席に着席するわけです。
いたって普通の光景です。
ただ、本当にそれでいいのか?という疑問が沸々と湧いてきました。
ただでさえ意思決定機会が少ない今の子達にこそ、意思決定機会と圧倒的当事者意識を持つ機会を作るべきではないのか、と。
というわけで…. !
席替えをしたい!と言ってきた小学6年生に自分たちで座席を決めてもらいました!!
ルールは3つだけ。
①そもそもなんのために席替えをするのかをきちんと考えてから席を決めること。
②視力が良くない子などに配慮しつつ、全員が頑張るぞ!となれるような席配置にすること。
③制限時間は10分!
10分経てば私の方で席を決めるというスタイルで議論をしてもらいました。
率先してリーダーシップを取る子、
まずは各々が希望する席に散らばってみようと提案する子
じゃんけんではなく交渉で希望が被った席を決めようとする子
こちらが想像していたよりも真剣に座席を決めていて少し感動しました。
自由が良い!なんて言いますが、
結局は決められていた方が圧倒的に楽!
だと思うのです。
だからこそ、あえて子どもたちに考えさせたいのです。
「誰かに言われて決めた」
「そういうものだから」
そんな意思決定に圧倒的当事者意識や納得感は生まれるでしょうか。
たかが、席替えかもしれません。
ただ、その席替えでさえもルクールは意味を持たせたい。
納得感のある意思決定こそ、圧倒的当事者意識の礎に、そして自走して勉強ができるようになる土台になると信じているからです。