あー!!!そういうことか!!
「あー!!!!そういうことか!!」
椅子の背もたれが折れるのではないかと思うくらいに、大きく仰け反って、嬉しそうな表情を見せた子がいた。
中2TKクラスでの話である。
つい先ほどまで、どうしてもわからなかった問題。
その謎が解けた瞬間、思わず声がこぼれたのだろう。
あの表情を見ていると、学ぶよろこびとは、こういうことなのかもしれないと思う。
中2TKクラスは発展コースなので、一筋縄ではいかないような問題も織り込みながら授業を進めていく。
これは中3の最難関講座も同様である。
学校のテストではトップクラス、模試の偏差値も70前後の子たちが、あーでもない、こーでもないと頭を悩ませるのである。
ときには全く解法が思い付かず、放心状態になることも(笑)
それでもいい。いや、むしろ、それがいい。
公式を覚え、それに当てはめて問題を解く。
もちろん、それも大切な学びだ。
けれど、何度も考え、何度も行き詰まり、ようやくたどり着いた答えには、また違ったよろこびがあるはずだ。
試行錯誤を繰り返し、解けない悔しさを味わった先にこそ、大きな達成感が待っているのではないだろうか。
「そうか!そういうことだったのか!」
その感激は、誰かに用意してもらった楽しさとは違う。
自分で考え、自分の力でつかみ取ったよろこびなのだ。
その喜びを知った子はきっと、「点数のための勉強」から脱却しはじめるはず。
私が好きな本の1冊に、『センス・オブ・ワンダー』がある。
以下はその本からの引用である。
子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。
美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、思いやり、憐れみ、賞嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたびよびさまされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけ出した知識は、しっかりと身につきます。
引用「レイチェル・カーソン(上遠 恵子訳)『センス・オブ・ワンダー』新潮文庫、2021年、P36」
ただ単に、授業があるから塾に来る。
宿題だからやる。
これはあまりにも無味乾燥で、せっかく勉強するのにもったいない。
「本気でやろうぜ!!」
「解けない問題にも全力で挑もうぜ!!」
そう言わずに、今できることだけに取り組ませ、躓きそうな石はすべて取り除いてあげた方が、きっと楽なこともある。
けれど、それではきっと塾を起業した意味がない。
全力で取り組むこと。
高く立ちはだかる壁を、攻略することさえも楽しめること。
そうした文化をつくり、感性を育んでいくことは、ルクールの矜持ともいうべきものだ。
ありがたいことに、ルクールには全力で頑張る仲間が本当にたくさんいる。
もう無理かもしれない。
そう思ったとき、隣を見ると、まだ諦めずに考え続けている仲間がいる。
だったら、自分ももう少し頑張ってみよう。
そうやって、自分一人では越えられなかった壁を越えていく。
その積み重ねが、少しずつ自信になっていくのだと思う。
今の学力は関係ない。
高く立ちはだかる壁も、仲間とともに楽しもう。
想像を超える自分に出会いにいこう!