模試のやり直しは◯◯の徹底を!

模試を意味のあるものにするために….
模擬試験を受けたあとみなさんはどのような振り返りをしていますか?
解答を見てのやり直し??
もう一度解いてみる?
間違った箇所の分析?
色々あると思います。
この中でも模試を最大限意味のあるものにできるかどうかはズバリ分析にかかっています。
振り返り面談をしていると、こういった声をよく聞きます。
「理科はもうちょっといけたと思います」
「いやー、数学がちょっとケアレスミスを連発してしまって…」
そして、普通であればおそらくこういった会話が続きます。
「なるほど!そしたら次は理科頑張ろう!」
「次は計算ミスがないように途中式ちゃんと書こうね」
こういった会話が展開されてしまうと、
きっと模試の成績は変わらないor微増って感じになると思います。
塾生の皆さんには個別詳細にお伝えしていますが、もっと深く踏み込んだ分析が必要です。
ちなみに、関数での失点が目立つので、関数の復習をしよう!も分析ではないです。
(勉強時間が確保できているのに成績が伸びないパターンで考えられるケースです)
模試振り返りの際の超重要ポイント
超重要ポイントを2つだけピックアップすると以下の2つ!
①とにかく具体的に考える
例えばさきほどの「理科はもうちょっといけたと思います」というケース
もうちょっとというのは、具体的に何点なんでしょうか?
そしてそれはなぜいけたと思うのでしょうか?
また、「いやー、数学がちょっとケアレスミスを連発してしまって…」というケース
ケアレスミスって、本当にケアレスミス?
もしそうならどんな種類のケアレスミス?
(塾生の皆さんにはケレミスミスのパターン伝えていますよね?)
振り返りの解像度が低いと、次回の模試に繋がりにくいです。
例えば、先ほどの理科のケースだと、
特に火山分野は知識項目が多く、定期テストの際は、その分野は満点であった。
(=覚えるべきことは覚えられているということ。つまり記憶における”知っている”という段階はクリアしている)
一方で今回は定期テストから少し時間が経過して忘れてしまっている事項が多かったにもかかわらず、
復習をしていなかった。
模試前半戦は基本問題が多いため、
知識分野の復習を徹底(一問一答など)することで得点の上昇が見込める。
具体的にやることは…
といった具合です。(実際の分析はさらに詳細に行います)
解像度が高い状態というのは、何をすれば良いかが分かって、今すぐに行動に移せる状態です。
とにかく具体的に!解像度高く!がポイントです。
②自分が到達しないといけない地点を正しく把握する
模試の点数が思ったよりも芳しくないと不安に襲われることがあるかもしれません。
とにかく高得点を….と。
でも、少し立ち止まって以下の問いを考えてみてください。
”あなたが志望校に合格するためにはどこを正解すれば良い?”
何点とればいいかという発想だと、合計点を単純に5教科で割ってしまいがちです。
そうではなく、小問別にみた時に絶対に落としてはならない問題と、落としてもいい問題、もしくは手をつけてはいけない問題をきちんと分類し、まずは”絶対に落としてはならない問題”の全問正解に戦力を注ぐのです。
東葛飾なら正答率**%以上は絶対に!
県立柏なら正答率**%以上は絶対に!
という話は授業中にもしていますよね。
ここを見誤るとせっかく勉強を頑張ってもあまり成果に結びつきません。
昨年の中学3年生は9月→12月の模試の偏差値推移を見ると、
多くの子が偏差値を10近く伸ばしていることからも戦略の重要性を改めて痛感します。
成功法よりも失敗パターンの熟知を!
よく言われる敗北のパターンは以下の2つ
①戦力を分散させること
②引き際を見誤ること
①はやるべきことや箇所の解像度が低いまま一生懸命に勉強を進めるといったことが当てはまりそうですね。
②は解かなくても良い(これは宿題も含む)問題にとんでもなく時間を使うことが当てはまりそうですね。
受験は制限時間のある戦いです。
相手(志望校)を知り尽くし、勝利のために何が必要かを見極め、そこに全てのパワーを集中投下していきます。
受験まで300日を切りましたね!
一生に一度しかない高校受験!
最高の形で終えられるように全力で走り切ろう!!